「年収1,000万円=エリート」という幻想を打ち破る

国税庁の統計によると日本人の平均給与は420万円です。

この数字を聞いて、あなたはどのように感じましたか?

「よし、俺の年収は420万円よりも高いから平均よりも上だな」

もしそんな風に考えたとしたら要注意です。

「平均よりも上」というのはたしかに間違いないですが、この420万円という数字を分解して深掘りしていくと、驚くべき事実が分かります。

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サラリーマンの13人に1人は年収1,000万円以上

よく日本の平均年収として420万円という数字が紹介されますが、この統計には給料をもらっている全ての人が含まれています。つまり、アルバイトやパートタイムなどの非正規雇用の人も含んで平均年収420万円という数字になります。

そこで、正規社員と非正規社員とに分けて平均年収を見てみましょう。

正規社員と非正規社員の平均年収の違い

全体 内、正規社員 内、非正規社員
平均給与 420.4万円 484.9万円 170.5万円

このように、正規雇用の社員だけで平均年収を計算すると485万円となり、全体の平均420万円よりもだいぶ高くなります。

非正規社員はパート社員なども含むので、全体の平均をかなり押し下げているようです。
 

さらに男女でも平均年収を分けて見てみましょう。

男女別の平均年収の違い

平均給与 内、正規社員 内、非正規社員
男性 520.5万円 538.5万円 225.8万円
女性 276.0万円 367.2万円 147.2万円
全体 420.4万円 484.9万円 170.5万円

女性の場合は平均勤続年数が短いこともあって、正規社員であっても男性よりも平均年収が低いです。

「男性の正規社員」だけに絞って平均年収をみると539万円もあるので、最初の420万円からはだいぶ上がりました。
 

とはいえこの539万円という数字はあくまでも「全体を平均した年収」です。

そこで、正規雇用されている男性サラリーマンの年収がどのように分布しているのかを見てみましょう。

男性・正規社員・役員の年収分布

平均給与 人数 構成比 累計人数 累計構成比
2,500万円超  108,284 0.4% 108,284 0.4%
2,000万円超 90,189 0.4% 198,473 0.8%
1,500万円超 298,722 1.2% 497,195 2.0%
1,000万円超 1,399,059 5.7% 1,896,254 7.7%
800万円超 1,935,791 7.8% 3,832,045 15.5%
600万円超 4,018,556 16.2% 7,850,601 31.7%
400万円超 8,352,147 33.8% 16,202,748 65.5%
400万円以下 8,535,777 34.5% 24,738,525 100.0%
24,738,525 100.0%

こうやってサラリーマンの年収の分布を見てみると、年収1,500万円以上が全体の2.0%、年収1,000万円以上だと全体の7.7%もいることが分かります。

つまり、非正規雇用を除く男性サラリーマンのうち、約50人に1人は年収1,500万円以上、約13人に1人は年収1,000万円以上ということです。

年収1,000万円以上というと「すごいエリート!」というイメージがありますが、実際には「ちょっとすごい人」程度だということです。
 

実際には腐るほどいる年収1,000万円という人たち

東京は他の地域よりも平均年収が高いので、東京だけに絞ったらおそらく男性サラリーマンの10人に1人ぐらいは年収1,000万円以上を稼いでいるんじゃないでしょうか?

例えば朝の通勤電車だったら1車両に10人以上は年収1,000万円以上の人がいるでしょう。丸の内でランチに行ったら、2~3テーブルに1人はきっと年収1,000万円以上を稼いでいます。

日本は年功序列の会社が多いので、年次が上にいけばいくほど年収1,000万円以上稼ぐ人の割合も7.7%からさらに高くなっているはずです。
 

つまり何が言いたいのかというと、年収1,000万円なんて珍しいものでもなんでもなく、掃いて捨てるほどたくさんいるということです。

「年収1,000万円稼げたらエリート」というのは完全な幻想で、年収1,000万円はちょっと頑張れば手に届くレベルです。それに年収1,000万円稼げたとしても実際の手取り金額は700万円程度なので、子供がいたら決して裕福な暮らしはできません。

「エリートサラリーマン」を名乗りたいのであれば、最低でも確定申告が必要な年収2,000万円ぐらいは稼ぎたいところですね。
 

余談:年収1,000万円も多いが年収500万円以下もかなり多い

ちなみに、年収の分布を視覚的に表したものが以下のグラフです。

年収1,000万円以上を稼ぐ人も意外と多いですが、分布を見ると男性サラリーマンのうち一番多いのは年収300万円台と年収400万円台の人たちで、それぞれ全体の20%ずついます。

男性サラリーマンの平均年収は539万円ですが、この数字は全体の7.7%を占める年収1,000万円以上の人たちによて歪められた数字です。

稼げる人たちと稼げない人たちの二極化が起きているのが日本のサラリーマンの現状です(どこの国でも同じような状況ですが)。

どうせ働くんだったら、年収1,000万円を目指すなんて小さなことを言わずに、250人に1人しかいないトップそうである年収2,500万円のレベルを目指しましょう。

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