【挑戦者のリアルVol.1】究進塾並木代表インタビュー

起業家、副業家、パラレルキャリア…様々な形で夢に邁進する挑戦者達の飾らない真実をお伝えする新連載。記念すべき第一回は、インターネットを使った個別指導塾の先駆け「株式会社究進塾」の創業者である並木代表を直撃しました。

最高の学びをどこにでも

究進塾は2010年頃にサービスを開始したインターネットの個別指導塾で、現在は実際の教室も構えており小学生〜社会人までの幅広い生徒さんが学んでいます。高校生や浪人生の大学受験対策が主ということですが、大学の補習にやってくる大学生や公務員試験対策、アクチュアリー試験対策などで通う社会人も数名在籍しているそうです。教室は池袋にあり、オンラインを含めておおよそ70名の生徒が在籍し、日々各々の目標にむかって学習に励んでいます。

また、講師は人柄を最重視して選抜しているとのことで、東大など有名大の大学生や医学部生を始め、兼業予備校講師やプロ講師が複数在籍中です。

そんな先進的なWebサービスを提供している並木代表に、究進塾の起業から現在に至るまでの軌跡や苦労話を余すところなく伺いました。

インターネット家庭教師の究進塾|講師は東大生・医大生・プロ講師!
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究進塾 並木陽児代表

究進塾 並木陽児代表

 

売上より生徒に来てよかったと言ってもらえること

――会社のゴールや目標を教えてください

目標としては、あんまり学習塾で売上いくらとかっていうのも、そこを追いすぎてもなって思いもあるので、やっぱり生徒数が今のところ前年度に比べて必ず増やしていけてるので、これからも一人でも多く入ってもらえるようにしていきたいと考えてます。そこがあれば、経営的に危ないっていうのはまず無いでしょうし。ちょっとずつでもいいんですけど、それがまず第一です。

で、やっぱり来た生徒が来てよかったなと思ってもらえること。それは大学受験終わった直後でもいいですし、だいぶたってからでもいいんですけど、そう思ってもらえることを重要視してます。あとはまぁ、従業員にも居心地のいい塾っていうのを作っていきたいと常に考えてるところです。

 
――合格実績はいかがですか?

7割近くの生徒は第三志望までの大学に受かっていると思います。
 

人となり最重視。能力だけではダメ

――講師の先生方はどういう方が多いですか?

一番多いのは塾講師としての生活スタイルをしっかり理解している先生。基本的に塾講師っていうのは渡り鳥のように、毎年、年度末になると新しい塾を探して、っていうスタイルなんですね。少ない方は2〜3箇所、多い方は10箇所以上で掛け持ちして生計を立てているっていう。

 
――先生方の定着率はどうですか?

社員じゃないので、どうしても生徒さんのタイミングでご紹介するっていう形にならざるを得ないので、全然紹介できないと縁は離れていっちゃうっていうのがあります。生徒さんや他の先生方との合う合わないもありますし。最初になるべく面接でそれを見極めるようにしているので、採用した方の定着率としては悪くないと思います。先生側から合わないって言って辞めていくっていうのはあまりないですね。

 
――面接でどのように見極めるんですか?

「前の塾どうでした?」っていう人事面接で鉄板の質問があって、そこでものすごい悪口を言い始める先生は困るなって思うんです。私はそういう人となりは最重視しているかもしれないですね。それは他の塾で講師をしていた時につくづく感じたことですけど、能力が高くてもとんがりすぎてるというかあまりにも他の人と上手くやる必要ないと思ってたり、塾は踏み台にしか考えてない先生とかは、やっぱり色々と良くないなと思ってたので。能力は大事なんですけど、人柄最重視っていうところはありますね。
 

大学補習といえば究進塾と言われるようになりたい

――10年後にどうなっていたいですか?

一つの目標としては、大学補習の塾っていうのはあまりメジャーなところではないので、大学補習と言えば究進塾と言われるくらいの、その市場では一番手になりたいというのはありますね。

 
――大学補習に注力していくということでしょうか?

来た生徒さん一人ひとりに全力を尽くしてはいるんですが、大学受験の市場は飽和しているというかすごく競争の激しいところなので、やっぱり大学補習というところには力を入れてます。

 
――大学受験生だった生徒さんが大学入学後、補習を受けに来るケースは多いんですか?

連続のパターンっていうのは正直あんまり多くはないんですよね。受験の生徒さんと補習の生徒さんは現状別にはなってるんですが、将来的にはそこは繋がっていくのかなという感じはします。

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友人の後押しでネット家庭教師の副業を開始

――いつ頃から活動し始めたんですか?

副業としてやってたのは2010年から、オンラインでネット家庭教師っていうのをちょっとずつやってましたね。塾講師をしながらほそぼそと。一番最初は友人との雑談がきっかけだったと思うんですけど、英会話なんかもスカイプでやれる時代になってたから、それだったら受験勉強も遠方の人に教えられるんじゃないかっていう。

スカイプとWebサイトがあればすぐにでもできるわけだから、ほとんど何もいらないですよね。ホームページをその友人に作ってもらって、あと塾講師時代の同僚に手伝ってもらって。そのホームページ経由で最初の生徒さんが申し込んでくれて、たしかその方は広島の離島に住んでる方だったと記憶してます。

会社にしたのは2012年ですね。きっかけとして大きかったのは、2011年の入試で数名ですが卒業生が出て。当時生徒さんの自宅とネットで繋いで、たまにうちに来てた先生も指導してたんですよね。でその生徒さんが合格して、生徒さんと先生と僕の3人で池袋で食事しましょうということになって。その時に、この塾があったおかげで合格できたんで、ぜひ広めてくださいというふうにその生徒さんから言われたことが非常に大きいなと思います。

そこまでは生徒さん数自体は少なくて採算から言ったら結構厳しいなと思ってたんで、割といつまでやるか躊躇もあったんですけど、その生徒さんが今思えばものすごい熱意でぜひ続けて欲しいって言ってくれたんで。採算よりも何よりもそういう生徒がいるっていうのは自分の中で最初に想像してた以上の衝撃だったので、やっぱりそういう生徒さんがいる限りこれは続けたほうがいいなというのは思いましたね。そこで火が付きました。

その年に教室も借りてネットと両方で始めました。2014年ごろからは大学補習をやりはじめて、結構生徒の種類が変わったという感じです。

あとホームページはかなり苦労しました。最初、詳しい人を探してあまり制作会社に頼らずにやろうとした結果、すごい遠回りになったりとかありました。割とちゃんとしたホームページができつつあったのは2014年の、大学補習始めたぐらいからじゃないですかね。
 

ハローワークで求人。重要な人材と巡り合う

――その時期に外注し始めたんですか?

割とめぐり合わせがあって運がよかったと思うんですけど、ハローワークでWebサイトが作れる人を募集したんですよ。当時求人サイトはバカ高いイメージしかなかったからそこに投資するのも嫌だし、ホームページ制作会社はずっと取られ続けるってイメージもあったんで。それで割と、求職中の人が職業訓練でWebサイト制作を学ぶ学校ってあるんですよね。そういう人が何人か面接に来たんですよ。

その中で話が合う人で可能性がある人を2人ぐらい見つけて、その人が求職期間中に次の仕事を見つけるまでの間バイトしてくれませんか、という感じで3ヶ月ぐらいの契約で週2〜3ぐらいで来てもらって。そのうちの一人がものすごい志高い人で野心的で、次にいける方だったので、その方としてもうちをいい実験台にしてもらって、究進塾のWebサイトを作ってくれたんですよね。

その方はその後Webマーケティングの会社に就職してSEOの技術を学んで今フリーで独立して、キュレーションサイトとかもやりつつ究進塾のWebサイトの管理とかもやってくれてるんですね。今も、記事のSEO対策とかその方がアドバイザーみたいな感じでついてくれて付き合いはあります。その方は今公務員を目指す人向けのサイトをやっていて、究進塾とうまく連携をして公務員対策の個別指導を受けれるように提携したりしてます。

2014年はその方に会ったのと、今主力として活躍している大学補習が教えられる先生がハローワーク経由で来てくれました。いろんな求人サイトある中でなぜかハローワークで来てくれて不思議な縁だなと思いますね。
 

競合他社が増え始め、試行錯誤の時期もあった

――2014年ごろから大学補習を始めたいきさつは?

2012〜2013のあたりでオンラインで行き詰まりを感じたんですよね。かなりオンラインで思いつくことはやったけどなかなかうまくいかないなというのがありましたね。そこでの模索の中で出てきたものです。

 
――その時期は業績も良くなかった?

常に一番最初と比べてたんで年度比で言ったら毎年増えてはいたんですよ。だからあんまり厳しいっていう感覚は無かったです。

 
――他にどんな試行錯誤があったか教えてください

先生が教えられるものがあればやってみようという感じで。普段は個別指導が基本ですけど少人数制のクラスを開講してみたりとか。医学部特訓コースっていうのを開いてみたり。別に目新しいことではないと思うんですけど、教室を開いたからにはそういうコンテンツもやってみていいだろうということでやってみました。

あとは医学部志望の生徒さんを集めようと思って、医学部の予想問題を作って入試会場で配って、答えはWebサイトで公開してみるというのをしました。そしたらたまたま医学部受験の情報を書いているブログで紹介してもらえて、アクセス数自体はものすごい伸びました。

ただ、入会に繋がったかと言うとほとんど繋がりませんでした。ていうのは、医学部の合格実績が少なかったからかなと思ってます。
 

起業はスタイリッシュで縁遠いものというイメージがあった

――実際に起業する前と後の、起業に対するイメージの変化を教えてください

僕は割と、起業家にすごい憧れてたとかいうことがあまりないので、最初に友人に後押ししてもらって面白そうだなと思ったのがきっかけなんで、そんなにイメージがあんまりないんですね。だからビフォーアフターがあんまりないんですけど…まぁ本当に縁遠かったです。まったく、自分が起業するとは思ってもみなかったぐらいで。

起業という言葉のイメージを狭く捉えていたというか、かなりスタイリッシュなイメージがあったので、僕はそんなにスタイリッシュなことをやるつもりは無かったです。今自分がやってきたことが起業かと言われると一応そういう枠に入るのかもしれないですけど、それはやる前に描いていたものとは違いました。

ベンチャー企業っていうと、とてつもない野心を持った人か、意識の高い人がやるってイメージだったので。僕の場合は、元々それほどの大したものはなかったですし、起業してからも地味で泥臭いことをやってきたと思います。今は人の縁が一番大事だっていうイメージを持ってます。
 

映画監督を目指した経験が人材のマネジメントに活きた

――起業する前にやっておいてよかったことは?

別に起業のために計算して準備したっていう思い出はあんまりないんですけど、全く別のことで意外と上手くいってるなというのはあります。大学卒業してから映画監督を目指していた時期っていうのがあって、その時は塾講師は腰掛け程度に考えていて自主制作の映画を撮ってました。結局映画って監督の世界観って言われますけど、本人は写ってないし何もしないじゃないですか、人の力を借りてるっていう意味で。そうやって割と壮大なものを作ろうとしますよね。

今自分で会社を経営するにあたっては結構人の力をどう頼るかっていうところが重要になるので、そこでいろんな人にお願いするとか力を借りるとかして何かを作り上げるっていう過程には役に立ってるんじゃないかなと思うことがあります。

結局自分はあんまり何もしてないのかなっていうところは正直あって、というか自分が何もしない方がうまくいくのかなみたいな。自分が何もしないでうまくいくのが一番良くて、出過ぎて邪魔するのが結構あるよなって思ってます。専門家がいるところは専門家に任せて。だからどこまで口をだすのかっていうさじ加減が難しいところがありますよね。映画作ってるときもそうだし今でも。

例えば、指導方法をマニュアル化した方がうまくいくんじゃないかって思う時もありますけど、ベテランのプロ講師の先生なんかはあんまり画一化するとすごくやりにくいって言いますし。自分の培ってきたスタイルがあるから自由にやらせようとか。

授業前に確認テストをしてくださいとか義務付けるにしてもあんまり押し付けると反発があるので。逆に先生がやりづらくなって心も離れていっちゃうから、この先生は完全におまかせしちゃった方がパフォーマンスが出せるなっていう時は任せます。

その辺の、どこまで僕が口出していいのかっていうところは結構、演出で役者さんの演技に任せんのか、カメラマンの撮り方に任せんのかっていうところに近い気がします。

 
――きめ細かく一人ひとりに合わせてやってるんですね

こちらが立ち入らなくて大丈夫だなっていう先生には細かく立ち入らないですし、大学生でまだ教え慣れてない先生なんかはある程度ルール化しておいた方が結果も出るので、そこは分けてますね。大体面接の時と体験授業を見たりとかでその先生のキャラクターっていうのはわかります。
 

苦手で逃げ続けてきたことが結局苦労の原因になる

――一番苦労したことは?

Webサイトが突然数日見れなくなったとかは平気でありましたね。めっちゃ焦りましたけどもう途中から諦めましたよね(笑)なんかもうどうにもなんないからとりあえず2日ぐらいいいやとか。しょっちゅうありましたけど2014年ぐらいの新しいサイトになってからはなくなりました。

最初は本当につまらない理由で、サーバの更新をしてなかったとかで。最後は外注してた予約システムの開発会社を鞍替えする時に、勉強不足で新しいサーバに中身を移してなくて全く見れなくなった状態が半日ぐらい続いたっていうのがありました。その頃はまぁまぁアクセス数もあったので結構ショックが大きかったですね。この間にも検索している人がいると思うと。

学習塾ならではの人間関係の苦労とかは度々ありますけど、それはまぁそういうもんだろうっていうのはある程度覚悟してるので。でもWebサイトがトラブル起こすっていうのは衝撃が大きいですね。自分の苦手な部分で苦労しますよね。早めに自分の苦手な部分を補ってくれるパートナーを見つけるっていうのが大事かもしれないです。

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――やっておけばよかったことは?

やっぱり苦手なIT関係の知識はもうちょっとスキルアップしておくべきところかなと。大学の授業とかもその辺かなりぎりぎりで取った思い出があって、本当に情報系ほとんど真面目にやってなかったんでその頃からもうちょっと真剣に取り組んで興味を持っていれば、後々いろいろと可能性が広がったんじゃないかなとは思いますね。
 

やりたいことにはどんどん挑戦したらいい

――起業をめざす社会人に一言

偉そうなことは言えないですけど、めざすってことは何かしらやりたいことがあるはずじゃないですか。だから、それはどんどん挑戦したらいいんじゃないかと思うんですよね。まぁお金の心配っていうのがみなさん一番にあるんじゃないかと思うんですが、実際やりたいことでちょっとずつお金になるっていうのは、それまでサラリーマンでもらってる額と比べるもんでもないっていうか。

最終的にはそれを超えるっていう目標があるんでしょうけど、別に最初のうちそこに同等のものを求めるのはおかしな話ですし、最初全くなくてもちょっとずつ根が広がっていくこと自体が楽しいし十分やる価値がありますよね。だから、やりたいことがあるんだったら、思い立ったが吉日でやるべきなんじゃないかと思います。

 
――最後にこれだけは伝えたいということがあれば

究進塾をよろしくお願いします!

並木代表の人柄が光る学習塾

インタビューを通して感じたことはやはり並木代表の人柄の良さでした。今回、大勢の生徒さんで溢れる平日の池袋教室に伺いましたが、快くご対応していただけました。こちらからの質問にもとても丁寧に、ゆっくりと、言葉を吟味してご回答していただき、普段から生徒さんの立場に立ったわかりやすい指導をしていらっしゃるのだろうなということが垣間見えました。

池袋駅から徒歩約10分と非常に便利な立地で、学生にとっても社会人にとっても、そして講師の先生方にとっても通いやすい塾です。また、大通りに出てすぐにジュンク堂書店があるので、ふと参考書が欲しくなった時もちょっと出てすぐに帰ってくることができます。

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もともと雇われの塾講師だった並木代表ですが、友人との雑談というちょっとしたきっかけで起業に挑戦し、時には上手に事業の方向性を変え、常に前向きな楽観さで社長業をこなしている姿は見習うべきところがとても多いです。これからも並木代表の人柄の良さで多くの人をひきつけ発展していくのではないでしょうか。

究進塾 並木代表 2004年東京大学工学部建築学科卒。塾講師として数年間の勤務の後、2012年に株式会社究進塾を創業。大学受験指導を中心にオンライン個別指導・大学補習・資格試験指導など多種多様なコースを展開。

究進塾 並木代表
2004年東京大学工学部建築学科卒。塾講師として数年間の勤務の後、2012年に株式会社究進塾を創業。大学受験指導を中心にオンライン個別指導・大学補習・資格試験指導など多種多様なコースを展開。

インターネット家庭教師の究進塾|講師は東大生・医大生・プロ講師!
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