【挑戦者のリアルVol.2】カンボジアNo1ホステルを経営する野間靖弘さんの働き方

起業家やパラレルキャリアなど、多様な働き方で自分の夢を追求する人にインタビューする企画「挑戦者のリアル」の第二弾をお届けします。

今回は、カンボジアNo1ホステルの経営を中心に様々な事業を行っている野間靖弘さんにインタビューをしてきました。外資系金融というキャリアから新興国でのホステル運営という大胆なキャリアチェンジをした野間さんの新しい働き方に迫ります。

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写真:企業幹部向けに講演する野間さん
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カンボジアNo1ホステルの経営

野間さんがパートナーと共に経営しているのはカンボジアのシェムリアップ中心地にある「Onederz Hostel Siem Reap」というホステルです。Onederz HostelはHostelworldというホステルの大手予約サイトにおいて、カンボジアで第1位、世界でも第8位というアワードを2017年に獲得しています。

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野間さん達はこの他にもプノンペンで評判1位のホステル「Onederz Hostel Phnom Penh」など、カンボジア国内でホステルを合計7店舗とカフェを1店舗経営しています。
 

写真:Onederz Hostel Phnom Penhの屋上のプールから見える夕日
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Q. まずは野間さんが現在どのようなお仕事をしてるのかを教えてください。

今はカンボジアでのホステルの運営と学生や若手の社会人向けの教育事業をやりつつ、SSゼミナールという個別指導塾の顧問をやらせて頂いたり、フリーランスとして宮城県の青根温泉、日本・世界で30店舗のお寿司屋を展開する会社での幹部研修や近畿大学、東進ハイスクールでの講演を請け負ったりと、かなり幅広く手を広げてやっています。

カンボジアでは現在ホステルを7店舗とカフェを1店舗経営していますが、そのうちの1店舗がホステルの大手予約サイトでカンボジアで1位、世界で8位に表彰されています。そしてカンボジアのホステルと教育事業をからめて、学生や若手の社会人をカンボジアに連れて行って社会に通用するビジネススキルを教えています。

教育事業としては他にもマネジメントゲームという起業体験ができるゲームをやる会を学生向けに開催しており、このマネジメントゲームは個別指導塾や青根温泉での社員研修にも活用しています。
 

Q. ホステル経営を始めるまでの野間さんのキャリアについて教えてください。

私は東京工業大学の大学院出身で、就活では最初は製薬企業を目指していたんですが、先輩からの誘いでたまたま受けたモルガン・スタンレーから内定をもらうことができたので、そちらの道を選ぶことにしました。モルスタでは株式調査部に所属していましたが、その後バークレイズからのお誘いがありバークレイズに転職します。バークレイズでは株式調査部の精密機器と不動産のチームにいました。特に不動産のチームではアナリストとしての醍醐味を楽しむことができましたが、この仕事で世の中を変えることが出来る人材は一握り、そこまでの力は私にはないと感じたので、独立を決意しました。

パークレイズの後輩と二人で会社を辞めて、海外に行ったらなんとかなるんじゃないかと思い、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマーで起業しているいろいろな経営者にアポを取って話を聞いて回りました。そして当時すごい盛り上がっていたミャンマーで起業しようと思い、実際にミャンマーに行ってみましたが、その時のミャンマーは日本で言われているほどには何も進んでいない。にもかかわらず不動産の価格は高く、契約もきちんとしていないような国だったので、ミャンマーで事業をするのはリスクが高いと感じました。

そして2人で日本に帰ってきて、一時は日本でブリトー屋を開こうとしてブリトーを作る練習をひたすらしてた時期もあったんですが、実際にブリトー屋を開くことなく、私は経営者向けのセミナーを開催している会社とフリーランスの契約を結び、後にホステルのパートナーとなる後輩はもう一度海外に渡り、彼とはここで一度別れることになります。

そのセミナー会社では経営者向けにセミナーを開いていたので、そこで中小企業の社長の方たちの凄さを知り、経営者の方たちとのネットワークを作ることができました。

そんな時に海外に行っていた後輩から「カンボジアにホステルを2店舗出したんだが、3店舗目を出そうと思っていて、自分だけだと厳しいので野間さん手伝ってもらえないか?特に資金調達の面が難しい」という連絡をもらいました。1店舗目のオープンから投資家として関わっていたこともあり、自分はちょうどいろいろな経営者のネットワークができたところだったので、何か手伝えるんじゃないかと思いました。

そこで私は、ホテルの経営に関しては彼に任せて、そのホテルのプラットフォームを活用して自分の夢である教育もからめていこうと思いました。というのも、資金調達をするにあたって「ホステル」だけではなかなかお金が集まらなかった。そこに「教育」をからめて話をすると、投資家を惹きつける力が全然違ったんです。

そこから再び一緒にやり始めて、3店舗目以降の資金や日本やタイでの出店を見据えて、日本で資金調達をしてきたのが私の仕事でした。今はこれ以上拡大する局面ではなくなってきたので、これからどういう展開をするのかをパートナーと一緒に考えている段階です。
 

Q. カンボジアのホステルがカンボジアで1位を取れた理由は何でしょうか?

うちのホステルはとてもきれいで、清潔感や高級感がある。しかもプールがついているにもかかわらず、値段が安いというのが特徴です。

カンボジアには2種類のタイプのホステルがあり、宿泊者みんなで盛り上がれるパーティーホステルと、静かでゆっくりとくつろげるホステルの2種類です。そして私達が運営しているのは後者のゆっくりくつろげるタイプのホステルです。パーティーホステルだとドリンク代など一時的な売上高を出すことはできるんですが、運営しやすいので次々と新しいホステルが出てきてしまい、持続的な売上を出せないと考えて、静かなタイプのホステルを出すことにしました。

そんな中でカンボジアで1位の評価を得ることができたのは、お客様からのフィードバックに対してソフト面だけでなくハード面でも継続的に応えてブラッシュアップし続けているのがポイントだと思います。

詳しくは企業秘密なのでなかなか言えませんが、例えばゲストハウスでは沢山のお客様がいるため大きな騒音が発生します。その騒音を寝室に届かないように工夫をしています。
 

カンボジアのホステルと教育事業の融合

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Q. 教育事業はどんなことをしているんでしょうか?

学生や若手の社会人をカンボジアまで連れて行って、自分が大学生の時に知っておきたかった「ビジネスマンになった時に社会に通用する技術」について、実際に自分たちが起業して企業に持っていったプレゼン資料などを見ながら、on the jobでスキルを教えています。

座学を教えるのは簡単なので個人的にはやりたくないと思っていて、自分たちがカンボジアのホステルを立ち上げる時に使っていた資料や契約の流れなどを詳細まで見せて、実際のビジネスの流れを具体的に見せながら学生のスキルを高める教育をしています。
 

Q. どのように集客をしているんでしょうか?

広く募集はしていないので、知り合いの社長様から後継者育成のために息子、幹部を連れて行ってほしいとお願いされる、Facebookでの告知、学校で講演した時の告知、実際に参加した人からの紹介、の4パターンが全てです。

これまでに学生だけでなく、野村総研、PWCコンサルティング、アクセンチュアなどの若手社員もカンボジアでの研修に参加してくれました。
 

Q. カンボジアで具体的に何を教えているんでしょうか?

数字を使って人にものを話す知識が学生にはすごく欠けています。

私がよく学生に話している起業で成功するために必要なスキルというのがあって、それは「知識」「知恵」「コミュニケーションスキル」「熱意」とそしてもう一つが「数字の力」です。

例えば私が今やっている事業も、投資家に「これだけのリターンがある」と説明できるからお金が集まっているわけです。どれだけ熱意があってもリターンがなければお金は集まりません。数字は人に客観的にものを説明するために一番必要なスキルである一方で、学生でこのスキルを持っている人はほとんどいません。これまでにたくさんの学生と会ってきて強く感じたことなので、このスキルを育ててあげたいという想いでこの教育事業をやっています。

カンボジアでの1周間の研修を通じて学生がどんなことができるようになるのかというと、例えばカンボジアで入ったお店がどれだけの利益を上げているのか損益計算書を作れるようになり、それを数年間回したときの財務モデルまで全て作れるようになります。

そのためにはエクセルやパワーポイントを使えなくてはいけないので、そういった基本亭なスキルまで教えています。外資系の投資銀行でアナリストとして仕事して身につけた知識を最大限にこの教育事業に活かしています。
 

Q. 数字のスキルの教育で特に意識してることはありますか?

アウトプットをしないと自分の頭の中に残らないと思っているので、カンボジアでお店に入ったら「ここのビジネスモデルはどうなっているんだろう」と全てのお店で私とタイマンで議論します。

飲食店以外でも、ホステルやカジノ併設ホテルや旅行代理店など、周りに見える全てのお店で財務モデルを考えてもらっています。例えばホステルであれば、私達が運営しているホステルと比較しながらビジネスモデルや差別化戦略を考えることができます。
 

Q. 数字のスキル以外にもカンボジアで学べることはありますか?

もう一つ私の教育事業の大きな特徴は、連れて行った人のニーズに合わせたカスタマイズな教育です。これは少人数制でやっているからこそできることだと思います。

例えば、カンボジアに連れて行った学生の中にホンダに就職したいという人がいました。カンボジアはホンダのシェアが高いんですが、現地のホンダのディーラーのトップの方に一緒に取材に行って、日本とカンボジアの違いを学んでもらいました。そしてそれを帰国してからの就活に活かしてもらいました。

他にも、飲食店の社長の息子をカンボジアに連れて行った時は、飲食店の立ち上げの現場を見せたり、自分たちに飲食店を開かないかという話も来ていたので、その図面を見せて何席作れるのか、どれだけ売上・利益を出せるのかを考えてもらいました。その学生はタイにも連れて行って、国による飲食店の違いを学んでもらったりもしました。
 

Q. カンボジア研修に参加した人は帰国後にどんな成果を出していますか?

面白い観点から言うと、この前参加した学生は「友達が少なくなった」と言っていました。これは悪い意味ではなく、自分が見る世界が変わって、新しい世界の人たちと付き合うようになり、自分が付き合う人たちのタイプが変わったということです。

他にも分かりやすい成果を上げると、カンボジアの研修に参加してくれた人たちは皆就活がすごい成功しています。カンボジアの研修に参加すれば社会に出てすぐ通用する人材になることができるので、就活でも成果を出しやすいんだと思います。

具体的にはソフトバンクやサイバーエージェント、アクセンチュアやメルカリ等からの内定報告をもらっています。
 

日本でも起業経験を学べる教育事業を学生向けに展開

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Q. 日本でも教育事業を展開していると聞きましたが、どんなことをしてるんでしょうか?

学生向けにマネジメントゲームを体験してもらう研修会を開催しています。

マネジメントゲームとは、もともとはソニーが開発した経営者育成研修で、「経営を5年分体験できるゲーム」です。ソフトバンクでは役職についた方は必ず、孫社長の後継者を育成するソフトバンクアカデミアでは全員が必ず経験しているゲームでもあります。

外資系証券を辞めて実際に事業を経験してみて、数字のプロとして働いていたので損益計算書を作ることはできても、「モノを売る力」がないことを痛感しました。計算は速い、財務モデリングはできる。しかしいざモノを売る力がなかったので、理論と実践はこんなに違うのかと感じました。そしてこのマネジメントゲームはそれを伝えるいい道具だと思ったので学生向けの教育に活用しています。

企業の経営者様だとマネジメントゲームをやったことがある人はけっこう多く、経営をうまくやっている人はこのゲームもやっぱりすごく強いです。
 

Q. このゲームを通じて学生はどんなスキルが身につくんでしょうか?

学生が学べることは、企業に入ってから「使われる立場」になるのではなく、人を使いながら利益を出していく仕組みを学ぶことができます。

学生はそもそも売上という言葉すら因数分解できる人がほとんどいません。売上が数量✕単価であるということを分かっていないし、利益を上げるためには何が必要なのかも分かっていない。社会人に聞いても利益を上げる方法は「固定費を減らすことです」と答える人が大多数です。

社会人になってから「経営者の視点を持て」ということはよく言われますが、マネジメントゲームでは会社を経営する経営者を疑似体験することができるので、「経営者の視点」を実体験に近い感覚で学ぶことができます。
 

Q. どんな学生にこのマネジメントゲームに参加してほしいと思いますか?

将来起業してみたいと思う学生や、一流のビジネスマンになってバリバリ働きたいと思う学生には是非とも参加してもらいたいです。一度参加するだけで、世の中を見る視点が大きく変わります。「経営者の視点で仕事をして下さい」とよく言われる人も多いと思うのですが、その本当に意味を理解だけでなく、体感することができます。

学生の悩みを聞く中で必ず出てくる悩みが就活。マネジメントゲームを体験することで、他の就活生では話せない内容を話せることになるので、就活で成功したという報告もたくさんもらっています。就活で悩んでいる学生にも一度参加してもらいたいと思っています。
 

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野間さんが実践している新しい働き方について

Q. 野間さんは外資系証券の高い年俸を捨てて経営者として挑戦する道を選んだわけですが、サラリーマンとして働いていた時と比べて何か変わったことはありますか?

全て自分に責任が来るのがとても怖いし、売上が出ていない時はものすごい恐怖に襲われるので、そういう時はサラリーマンの方が良かったと感じることは多々あります。

だけど、自分のやりたい形で事業を作り、それで人に喜んでもらうことができるのは自分で仕事をする大きなメリットだと思います。例えば教育事業では、会社に在籍していては絶対に出来ないような型にはまらない教育を創り上げることができています。

またプライベートでも、自分で時間管理ができるため、子供と接する時間をしっかりと作ることができています。子供の成長をこんなに近くで見ることができているのも、サラリーマンでは難しくて、この働き方をしているからこそだと思っています。
 

Q. フリーランスとして働きたい人、起業したい人にとって一番怖いのはリスクだと思うんですが、リスクについてはどのように考えていますか?

私個人としては、外資系証券で働いていたのである程度貯蓄があったのは大きいです。

企業で勤めている方に対して伝えるとすれば、月10万とか20万の何かしらのインカムを作る時間は絶対にあるはずなので、そのインカムを作ってから辞めれば死ぬことはありません。例えばサラリーマンだからこそレバレッジをかけた不動産投資とかもできるはずなので、今だからこそできることが何かあるはずです。

ただこれには別の要素も含まれていて、そういうことを考えている人は結局いつまでたってもやらないというのも感じます。なので、どこかのタイミングで思い切りも必要です。
 

おわりに

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以上が、カンボジアNo1のホステルの経営者、学生や若手社員向けの教育者、個別指導塾の顧問など様々な顔を持つ野間靖弘さんのインタビューでした。

野間さん達が経営しているカンボジアのホステルは以下の通りです。ホステルなので宿泊費はとても安いですが、日本人経営者ならではのきめ細やかなサービスを受けることができるカンボジアで屈指のホステルグループです。カンボジアに旅行に行くときにはぜひご活用ください。

【シェムリアップ地区】
Onederz Hostel Siem Reap→カンボジアで評価No1のホステル!

One Stop Hostel Siem Reap @Pub Street
 

【プノンペン地区】
Onederz Hostel Phnom Penh→プノンペンで評価No1のホステル!

One Stop Hostel Phnom Penh
 

【シハヌークビル地区】
Onederz Sihanoukville→シハヌークビルで評価No2のホステル!
 

また、野間さんが開催しているマネジメントゲームには以下のFacebookページから参加の申し込みをすることができます。「経営者視点」を学ぶことができて、学生だけでなく社会人にもオススメのゲームになっています。

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