【有望ベンチャー】AIでファッション業界を変えるカラフル・ボード株式会社

AI(人工知能)を活用した有望ベンチャーをご紹介します。

今日ご紹介するのは、人の感性を人工知能で解析するソリューションを提供しているカラフル・ボード株式会社です。

カラフル・ボードはAIが自分に合ったコーディネートを提案してくれるアプリ「SENSY」で有名な会社ですが、アパレル業界や美容業界向けに人工知能を活用したマーケティング・ソリューションの提供も行っています。

カラフル・ボードの提供しているサービス内容とその事例や、最近の資金調達の動向までまとめてみました。

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カラフル・ボードの会社概要

会社名:カラフル・ボード株式会社
設立:2011年11月
会社HP:https://sensy.jp/
代表取締役CEO:渡辺 祐樹氏

 

カラフル・ボードの事業内容

2011年に設立されたカラフル・ボードは、もともとWeb上でデザインのコンテストを企画・運営する事業をしていました。全国のクリエイターからデザインが集まるソーシャル・デザインプラットフォームを作る事業です。

その後2014年11月に人工知能を搭載したファッションアプリSENSYをリリース。

SENSYはAIがコーディネートを提案してくれる個人ユーザー向けのアプリですが、カラフル・ボードは人工知能を活用したマーケティングのソリューションを企業向けにも提供しています。

カラフル・ボードが行っているAIを活用した事業内容について紹介します。
 

人工知能を活用したファッションアプリ「SENSY」

SENSYとは、専属のスタイリストのように自分の好みに合ったコーディネートを提案してくれるスマホアプリです。

人工知能と会話をしながらあなたの服の好みを教えてあげることで、自分の好みのアイテムを世界中のネットショップから集めてきてくれます。

自分の好みに合った服を提案してくれて、その場ですぐに買うこともできます。
 

店舗接客ソリューション

ショップに来店したお客様に接客してくれる人工知能を提供するサービスです。

店頭の販売スタッフがタブレット端末にインストールされた人工知能「SENSY」を持って接客をします。

人工知能「SENSY」はお客様の好みを解析し、その人に合ったアイテムやコーディネートを提案してくれます。

既に以下の店舗で実際にSENSYの店舗接客サービスが導入されているようです。

伊勢丹の新宿本店
ファッションブランド「KATHARINE ROSS」と「Paradise Picnic」の販売店舗
株式会社ワールドが運営する「OPAQUE.CLIP」の販売店舗
 

EC接客

ECサイトにアクセスしたユーザーに対して人工知能が接客をするサービスです。

リアル店舗での接客サービスをECサイトでも導入することができます。

レディースファッション通販サイトRyuRyuやKATHARINE ROSSなどのブランドを販売するIKG crossingなどで導入されています。
 

マーケティングデータ解析

日本のファッショントレンドを人工知能で解析し、企業のマーケティングに役立てるサービスです。

企業のターゲット層がどんなニーズを持っているのかを分析し、企業の商品企画やマーケティング企画に役立てることができます。

以下のリリースにあるように、既に東京ガールズコレクションで導入された実績があるようです。

ファッション人工知能「SENSY(センシー)」、東京ガールズコレクション初のテクノロジーパートナーに決定!
 

パーソナライズDM

人工知能SENSYを活用して、お客様に送るダイレクトメールに掲載する商品を選ぶサービスです。

人工知能SENSYを活用すれば、全ての会員に同じ内容のダイレクトメールを届けるのではなく、各ユーザーの好みに合った商品が掲載されたダイレクトメールが届くようになります。

スーツブランドとして有名ないP.S.FAがオンラインショップのレコメンド機能と合わせてパーソナライズDMのサービスも導入しています。

人工知能「SENSY」活用で パーソナライズDM(ダイレクトメール)実現! ~はるやま商事「P.S.FA」のDMに試験導入~
 

カラフル・ボードの最近の資金調達動向

カラフル・ボードは2015年5月にACAが運営するアジアグロース2号投資事業有限責任組合などから総額1億4000万円の資金調達をしました。

その後は2016年10月に慶應イノベーション・イニシアティブが運営するベンチャーキャピタルファンドから約3億円を調達。

2017年4月には総額8億円の資金調達も実施しています。引受先は、はるやまホールディングス、TSIホールディングス、VINXの3社で、調達額8億円のうち1億円は日本政策金融公庫からの資本制ローン及び新株予約権付融資制度となります。

はるやまホールディングス、TSIホールディングス、VINXの3社とは業務提携も行い、カラフル・ボードの事業拡大につながりそうです。
 

人工知能がユーザー好みのファッションアイテムを紹介する「SENSY」、開発会社が1.4億円の資金調達

慶應発AIベンチャー「カラフル・ボード株式会社」が、 「慶應イノベーション・イニシアティブ」の第一号案件として、資金調達を実施 ~慶應義塾大学の研究成果を活用し技術強化~

パーソナル人工知能SENSY(センシー)開発元のカラフルボードがシリーズBで、8億円超の資金調達、同時に戦略的パートナー3社との業務提携を発表
 

CEOの渡辺氏ってどんな人??

カラフル・ボードCEOの渡辺氏は2005年に慶応大学理工学部を卒業し、株式会社フォーバルの「アントレプレナー制度」に入社。2007年に日本IBMに転職して戦略コンサルタントの仕事に従事した後、2011年にカラフル・ボード株式会社を設立しました。

大学では人工知能アルゴリズムの研究を行い、本人曰く「人とのコミュニケーションよりもパソコンや数式と向き合っているのが楽しい、ただの理系オタク学生」だったようです。

渡辺氏のキャリア形成のすごいところは、起業する前に3社で働いた経験があるようですが、起業というゴールを見据えてすべての会社に目的意識を持って入社していることです。
 

最初に入社した株式会社フォーバルの「アントレプレナー制度」は、5000人の応募者の中から選ばれた20人が、3年間働きながら起業するための力を身につけるものでした。

大学時代に家庭教師事業を起業して一度失敗した渡辺氏は、自分に足りていない営業、マーケティング、コミュニケーションの能力を身につけるために、いきなり起業せずにまずは社会人として働く道を選びます。
 

フォーバルに入社して3年目、大きなビジネスを動かす力を身につけたいと考えて日本IBMに入社します。日本IBMでは事業戦略や人事戦略の策定を通じてマネジメント力などの様々な力を身につけました。

日本IBMでアパレル業界と働く機会があり、業界としてたくさんの在庫を無駄にしてるという大きな問題に気づき、将来起業する時はこの問題を解決したいと思うようになったそうです。

また、日本IBMで働いていて財務や会計の知識が不足していると感じた渡辺氏は、働きながら毎日深夜と早朝を勉強の時間にあてて、公認会計士の資格を獲得します。
 

公認会計士の資格取得後に、新規事業の立ち上げコンサルを行うイーソリューションズ株式会社に転職します。この時は起業するかどうか迷ったそうですが、新しいことを立ち上げる経験を積んでおきたいと考えたようです。

これらの経験を通じて、小さな事業を回す力、大きなビジネスを動かす力、ゼロからイチを生み出す力、そして会計の知識と、独立に必要だと考えたスキルを一つ一つ計画的に獲得し、最終的に2011年にカラフル・ボード株式会社を設立しました。
 

渡辺氏はこのように自分に足りない能力を認識し、それを補うためのキャリア形成を戦略的に練っています。そして最終的には目標としていた企業も達成し、今では11億円以上の資金を調達して順調に会社の規模を拡大してます。
 

カラフル・ボードはTシャツなどのデザイナーコンテスト事業から始まり、人工知能を活用したファッションアプリSENSYや企業向けのマーケティングソリューションサービスなど様々な事業を展開していますが、一貫した軸としてあるのが「売れるものの予測を立てること」です。

最初に立ち上げたデザイナーコンテスト事業も、デザイナーから集まったデザインをユーザーが評価し、人気のものを実際に商品化していく仕組みです。

その後に立ち上げたファッショなプリSENSYは、人が持つファッション感覚や好みを人工知能に学習させて、それぞれのユーザーの好みに合った商品を提案することで「売れるもの」の予測を立てられるようにしています。

人工知能については慶應義塾大学や千葉大学とも共同研究を行っており、将来的にはファッションの分野だけでなく、食や映像、ヘルスケアなど様々な分野に広げていき、個人の感性を総合的に学習していく狙いです。
 

渡部CEOの主なインタビュー記事

2013年7月:デザインの在り方を変える

2014年2月:あなたにとって「仕事・働くこと」とは?

2015年5月:人工知能を使いアパレル業界の未来を切り開く!

2016年6月:「AI接客」がアパレル産業を変える

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