デキる社会人は始めてる!パラレルキャリアって何?

最近、新しい働き方の一つとして「パラレルキャリア」という言葉をよく耳にするようになりました。

「パラレル」とは「平行」や「並列」という意味。
2つのものが並んでいるイメージですね。

「並列的なキャリア」とは一体何なのでしょうか?
そしてそのメリットや始め方は?逆にデメリットは??

一気に見ていきます!

パラレルキャリアとは?

パラレルキャリアを字面から解釈するとどうやら「複数のキャリアを一度に歩むこと」と言えそうです。

それって、単なる副業のことでは?

パラレルキャリアと副業

そもそもパラレルキャリアとは、現代経営学の大家であるピーター・ドラッカーが著書『明日を支配するもの』で提唱する人生論で、本業以外に複数の仕事を持つことや、NPOなどの非営利活動に参加することを意味する言葉です。

つまり「キャリア」という言葉を「仕事」と捉えるのではなく、広く「生き方」と考え、「複数の生き方を並行して歩むこと」に対してパラレルキャリアと名付けたようです。

こうした生き方が台頭してきた理由は、医療技術や公衆衛生の向上で人間が組織よりも長生きすることが一般的になった結果、1つの組織のみに頼らない人生を歩む必要が生じてきたからだとドラッカーは述べています。

1つの組織に自分や家族の人生が依存しきった生き方が危険な時代になった、あるいは危険だということに多くの人が気付き始めた結果台頭してきた生き方だと言えそうです。

パラレルキャリアという言葉の持つイメージは副業と同じもののように捉えられがちですが、その言葉の成り立ちからパラレルキャリアと副業は異なる意味を持つものだとわかります。

副業とは改めて説明するまでもなく、本業と別に持つ仕事のことです。

一方、パラレルキャリアは「本業と別に持つ活動」であれば何でもOKです。

趣味はパラレルキャリアか?

ですから「副業」もパラレルキャリアの1つと言えますし、他にも例えば「ボランティア」「社会貢献・地域貢献」「PTA」「町内会」「ネットビジネス」などの多くの活動もパラレルキャリアの一部なのです。

ただし、本業が終わってからの読書やゲームなど趣味の時間はパラレルキャリアか?と言うと、それは違います。

あくまでも地域や社会など自分以外の人の役に立つ活動、価値を提供する活動をパラレルキャリアと呼びます。

また、最近ではパラレルキャリアという言葉はより明確な意味を持ってきていて、本業に加えて「本業のスキルを活かせる活動」または「本業に活かせるスキルを得られる活動」に従事すること、といった解釈がされることが多いようです。

パラレルキャリアのメリット

パラレルキャリアを持つことにはどんなメリットがあるのでしょうか。

私は、大きく分けて次の3つのメリットがあると考えています。

  1. 自分のスキルの市場価値がわかる/伸ばせる
  2. 本来の自分の価値観を取り戻し情熱的に働ける
  3. ビジネスを経営者視点で捉えられるようになる

ひとつずつ見てみましょう。

自分のスキルの市場価値がわかる/伸ばせる

市場価値がわかるとは、言い換えれば、自分が社外で通用する人間なのかどうかがわかる、ということです。

長い間1つの会社で働いていると、自分の身に付けた技術が会社の外でも通用するものなのか、社内でだけ役に立つものなのか、あるいはつぶしの効くものなのかそうでないのか、といった感覚が麻痺してきますよね。

転職を経験した人はある程度の目星を付けられるかもしれませんが、転職なんて考えたことのない安定志向の人にとっては全くの未知数です。

ここで怖いのは、安定志向の人ほど、会社が倒産するなどで辞めざるを得ない状況になった時に、野生に放たれた子羊のように無力であるということです。

これはかなりショッキングな皮肉です。
安定を求めて会社にしがみつけばつくほど、会社と共倒れになるリスクが増すのです。

こうならないためにも、特に企業勤めのサラリーマンは会社の外での自分の価値を確認しておくことが必要です。

さらに言えば、会社の外での活動によって自分のスキルを伸ばすことができれば申し分なしです。

スキルを伸ばす方向は、既存のスキルをより強固なものにする、でも良いですし、既存のスキルとは別のスキルを獲得する、でも良いでしょう。

例えば、本業でプログラミングのスキルで働いている人にとっては、それぞれ次のような例が考えられます。

  • 既存のスキルをより強固なものにする例
  • パラレルキャリアでフリーランスとしてソフトウェアの受託開発に従事し、より技術力と経験を磨く

  • 既存のスキルとは別のスキルを獲得する例
  • 外国人相手の観光案内ボランティアで英語の練習がてら語学力を伸ばす

前者の場合、より高いスキルとより深い専門性を活かして社外での市場価値を伸ばすことができます。

後者の場合「プログラミング×英語」など、既存のスキルと新しいスキルとの掛け合わせによって、ユニークな人材に成長することができます。

どちらの場合も、社内での評価のみならず、転職市場からの評価も大きく向上させることが可能です。

そうすれば、会社に万が一のことがあった時に、慌てず騒がず次の一歩を冷静に踏み出すことができるのです。

ちなみに、実はこれを書いている私は、日本人なら誰もが知っているであろう大企業に勤めていた経験がありますが、ある時まさにその「万が一」のことが起きました。

当時は市場価値を伸ばそうという気はさらさらなく、一生安穏と勤められればいいや、ぐらいに考えていたものですから、転職市場での自分の価値の低さを知ってかなり焦った記憶があります。

そういう事態に陥らないためにも、自分のスキルの市場価値を把握し、積極的に伸ばしておく、というのはとても大切なことなのです。

本来の自分の価値観を取り戻し情熱的に働ける

パラレルキャリアのメリットの2つ目は、働く上での情熱の話です。

会社に勤めていると、「本心ではそう思っていないのに、そう思っていることにしなければならない」ことがよくありますね。

例えば、絶対に逆らえない上司の意見などです。

この場合、逆らえない理由は2種類あって、1つは、逆らえば自分に不利益になるとわかっているから。もう1つは、反論すると面倒なことになるのでイエスマンを演じておくのが楽だから。この2つでほとんど説明できると思います。

パラレルキャリアに従事することは、1つ目の理由に打ち勝つことに大いに役立ちます。

なぜなら「自分には他にも輝ける場所がある」とわかっているからです。

つまり平たく言うと、万が一本業をクビになっても他の活動で食い扶持を稼げる、とわかっているからです。

そうすれば、もう他の人の顔色を伺っておっかなびっくり働く必要はなくなります。

本業とは別に自分の価値を発揮できる活動を持つことで、本業に対する遠慮や我慢から解き放たれることになるのです。

読者の中には「それって傲慢不遜な態度に思われるのでは?」という感想を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、大抵はそれとは逆の方向に作用します。

つまり、積極的で物怖じしない態度、仕事に情熱的に打ち込む態度、と見られることが多いように思います。

また、もし万が一そうした前向きな態度が煙たがられるようなら、それこそそんなネガティブな会社からは大至急転職した方が良いでしょう。

いずれにしても、パラレルキャリアに勤しむことで、本来の自分の意見を言えるようになり、積極的な態度で本業に打ち込めるようになるでしょう。

ビジネスを経営者視点で捉えられるようになる

パラレルキャリアのメリットの3つ目は、いわゆる「経営者視点」を獲得できる点です。

企業の経営者や幹部達は従業員に「経営者視点」を持って欲しがります。

しかし、この「経営者視点」とは一体なんなのでしょうか。そしてどうやって獲得するのでしょうか。

そもそも、この薄ぼんやりとした言葉の意味をスパッと答えられる社会人はそう多くはないように思われます。

この言葉に対する私なりの解釈を申し上げると、経営者視点の最も大切な要素は以下の2つです。

  • 「目的意識」
  • 「投資感覚」

「目的意識」とは「自分の行為に『なぜ?』を繰り返していく意識」です。

自分はなぜこの業務を行っているのか?
それはなぜ会社に必要なことなのか?
それはなぜ社会に必要なことなのか?
それはなぜ世界に必要なことなのか?

こうして『なぜ』を繰り返していった果てにあるものは、あなたや組織の「ミッション」つまり「役割」です。

そしてその役割を果たすことで実現しようとする理想の世界が、あなたや組織にとっての「ビジョン」となります。

経営者視点の1つ目は「ビジョン」を描いて「ミッション」を果たそうとすること、とまとめることができます。

次に「投資感覚」とは、平たく言えば「金の出入りに関する敏感さ」です。

個人の家計簿レベルならどんぶり勘定でもそれなりに生きていくことはできますが、組織はそうはいきません。

「何にいくら投資して結果としていくら儲かり、その活動のためにいくら使ったのか」という収支に対する感覚を明確に持っておくことが必要です。

そうした感覚を持つことで、一従業員として「自分の1時間の業務はいくらの儲けになっているのか」という生産性を意識した働き方に繋がります。

これこそが、経営者が従業員に持って欲しい視点の2つ目です。

パラレルキャリアによって上記2つの経営者視点を得られる理由は簡単です。

パラレルキャリアは、自分が「目的」を持って始め、自分の時間や金を「投資」して儲けや充実感を得る、主体的な活動だからです。

事実、パラレルキャリアを始めた方の中には、今までよりも目的意識と投資感覚が強くなったと感じる方が多くいます。

主体的に物事を始めようと思えば、「目的」のない無駄な活動には自分の時間を「投資」せず、その逆を叶えようと思うのは当然頷ける話です。

パラレルキャリアの始め方

せっかくパラレルキャリアに興味を持っても、始め方がわからないという方が多くいらっしゃいます。

「本業とは別に社会に価値をもたらす活動であれば何でも良い」と言われると、むしろ範囲が広すぎて何をやってよいのかわからなくなるそうです。

そんな時は自分の「得意なこと」か「好きなこと」の中から選ぶと良いでしょう。

その2つであれば情熱を持って続けられる可能性が高くなります。

例えば語学に堪能であれば、通訳ボランティアや副業翻訳家として。

例えば子供が好きであれば、子供に何かを教える活動に従事すると良いでしょう。

逆に、あまりオススメでない選び方もあります。

それは「今はスキル0だけど、これから身に付けてみたい」というモチベーションでパラレルキャリアを選ぶことです。

これは、理想と違う現実だった場合にモチベーションが続きませんし、誰かにあなたを指導するという手間を与えることになり、あなたが社会に価値を与えるという視点に立つと本末転倒です。

まずは、少なくとも1人で多少の成果物を出せるレベルのスキルを身に付け、さらにそれが底抜けに好きだとわかった、という場合にのみ選ぶようにしてはいかがでしょうか。

また、その活動をボランティアで行うのか副業で行うのか、という視点もあります。

これは単純で、自分のスキルでお金をもらえる自信があれば副業を、それほどでもなければボランティアを選ぶのがよいでしょう。

以下にいくつかそれぞれのマッチングサイトを紹介しておきます。自分に合ったものを選びましょう。

■ボランティア
ボラ市民ウェブ
ボランティアプラットフォーム
サービスグラント
■副業
ランサーズ
クラウドワークス
Yahoo!クラウドソーシング

パラレルキャリアのデメリット

ここまでパラレルキャリアの良い面ばかりを見てきましたが、デメリットはないのでしょうか?

よく言われるデメリットをまとめてみました。

  • 会社の就業規則に違反して罰則を受ける可能性がある
  • 家族との時間や1人の時間など、自由な時間がなくなる
  • 「本業を疎かにする人」というレッテルを貼られる
  • 責任が増えることでプレッシャーを感じる

など

これらのデメリットと上述のメリットを天秤にかけて始めるか否か決めることになると思います。

特に、本業の会社の就業規則はよく確認しておく必要があります。

このサイトは、就業規則に違反してまでパラレルキャリアに従事することを推奨するものではありません。

しっかりと確認の上、必要であれば上長の承認を得てからまっとうに始めることをオススメします。

まとめ

この記事では、最近話題のパラレルキャリアとは何か、について説明しました。

  • パラレルキャリアとは「本業とは別に持つ、社会に価値を与える活動のこと」です
  • パラレルキャリアのメリットは以下の3つです
    1. 自分のスキルの市場価値がわかる/伸ばせる
    2. 本来の自分の価値観を取り戻し情熱的に働ける
    3. ビジネスを経営者視点で捉えられるようになる
  • パラレルキャリアは「得意なこと」や「好きなこと」から選ぶのがオススメです
  • パラレルキャリアはメリットとデメリットを天秤にかけて始めます

以上、読者のみなさんがパラレルキャリアを知るお役に立てれば幸いです。

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